子どものことは大切。それでも、「今日はもう何もしたくない」「少しでいいから一人になりたい」と感じる日はあります。
仕事から帰れば食事、お風呂、寝かしつけ。片づけが終わったころには自分の時間がほとんど残っていない。子どもがなかなか寝なかったり、夫婦で育児の負担に差があったりすると、毎日の疲れは少しずつ積み重なっていきます。
子育てがつらいと感じたときに必要なのは、さらに頑張る方法を探すことだけではありません。
まずは「今の負担をどう減らすか」を考えてみましょう。
この記事では、子育てに疲れたときに家庭でできることと、家庭だけでは難しいときに頼れる場所について整理します。
子育てがつらくなるのはどんなとき?
子育ての負担は、一つの原因だけで大きくなるとは限りません。
たとえば、
- 子どもがなかなか寝ない
- 夜泣きなどで睡眠時間が足りない
- 仕事と育児の両立で余裕がない
- 家事が終わらない
- 一人で子どもを見る時間が長い
- パートナーとの育児分担に不満がある
- SNSでほかの家庭と比べてしまう
といったことが重なる場合があります。
「子育てがつらい」という大きな問題として考えるより、何が自分の負担になっているのか、一度分けて考えてみると対策を見つけやすくなります。
「全部ちゃんとやる」を一度やめてみる
疲れているときほど、
「ちゃんとご飯を作らないと」
「部屋を片づけないと」
「子どもと遊んであげないと」
と考えてしまうことがあります。
でも、一日の時間にも体力にも限りがあります。
疲れている日は惣菜や冷凍食品を使う。洗濯物を畳むのは明日にする。掃除を一日休む。
一つ一つは小さなことですが、「やらなくても困らないこと」を減らすだけでも余裕は作れます。
大切なのは、家事を完璧に終わらせることより、家族が生活を続けられる状態を作ることです。
つらい原因を一つだけ減らしてみる
生活全体を一気に変えようとすると、それ自体が負担になります。
そこでおすすめしたいのが、「今、一番つらいこと」を一つだけ選ぶ方法です。
たとえば寝かしつけが一番つらいなら、まず寝かしつけだけを見直す。
朝の準備が大変なら、前日の夜にできることを増やしてみる。
食事作りが負担なら、毎週何曜日かを「簡単な食事の日」にしてみる。
問題を小さくすると、対策も具体的になります。
ワンオペ育児がつらい場合
一人で育児を担当する時間が長ければ、「少し休みたい」と思っても簡単には休めません。
この場合、「もっと効率よく頑張る」だけでは限界があります。
家事そのものを減らす、パートナーの担当を明確にする、家族や外部サービスを頼るなど、「自分がやらなくていいこと」を増やす視点も必要です。
ワンオペ育児については、別の記事で具体的な負担の減らし方を詳しく紹介します。
→【内部リンク予定:ワンオペ育児がつらいときの対処法】
夫婦の育児分担がつらさの原因になっている場合
「自分ばかり育児をしている」と感じている場合は、夫婦の問題と育児の問題が重なっていることがあります。
そんなときは、「もっと育児をしてほしい」と伝えるだけではなく、今やっている家事・育児を書き出してみる方法があります。
お風呂、寝かしつけ、保育園の準備、食事、洗濯、病院への付き添いなどを見える形にすると、何を分担すればよいのか話しやすくなります。
→【内部リンク予定:夫が育児しないと感じたときの話し合い方】
SNSを見てつらくなるなら、少し離れてもいい
SNSには楽しそうな家族の写真や、きれいな部屋、手の込んだ料理、子どもの成長などが流れてきます。
それを見て、
「自分は全然できていない」
と感じることもあります。
しかし、SNSに投稿されているのは、その家庭の生活の一部分です。
ほかの家庭と比べることで苦しくなっていると感じたら、見る時間を減らしたり、特定のアカウントから少し離れたりするのも一つの方法です。
家庭の中だけで解決しなくてもいい
家族だけでは負担を減らせない場合、地域の支援を利用する方法もあります。
市区町村の「こども家庭センター」では、妊産婦や子育て家庭、こどもからの相談を受け、それぞれの家庭の状況に応じた支援につなげる役割を担っています。
「こんなことで相談していいのかな」と迷うような段階でも、地域の相談窓口を調べてみてください。
自治体によって利用できる子育て支援サービスは異なるため、お住まいの市区町村のWebサイトで「子育て相談」「こども家庭センター」などと検索するのも一つの方法です。
気持ちのつらさが強くなっているときは
子育ての負担が続き、「消えたい」「生きていること自体がつらい」など、気持ちのつらさが強くなっている場合は、一人で解決しようとせず相談先につながることも大切です。
厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)」では、電話をかけた地域の公的な相談機関につながります。受付時間は地域によって異なります。
また、子どもへの虐待につながりそう、子どもを傷つけてしまいそうなど、子どもの安全について不安がある場合には、児童相談所虐待対応ダイヤル「189」から地域の児童相談所に相談できます。
緊急の危険がある場合には、ためらわず警察・救急など緊急機関を利用してください。
子育ての負担は「増やす」より「減らす」
子育てに疲れたとき、「もっと上手にやらなければ」と考えると、やることがさらに増えてしまいます。
そんなときこそ、
- やらなくてもいい家事を決める
- 一番つらいことを一つだけ減らす
- パートナーと役割を見直す
- SNSから少し離れる
- 家族以外の人や地域の支援を頼る
というように、負担を減らす方向から考えてみてください。
毎日すべてを完璧にこなすことより、無理なく続けられる形を家族で探していくことの方が大切です。